2016-02-17
鉄棒の安全基準について ~校庭の安全を考える~
(スポーツ器具にも遊具の安全基準を)
遊具とスポーツ器具
小学校の校庭には、いろいろなモノが設置されています。
ジャングルジム、バスケットゴール、雲梯、登り棒、サッカーゴール・・・
これらは、「遊具」と「スポーツ器具」に分けられそうです。
ジャングルジム、雲梯、登り棒などは「遊具」、サッカーゴールやバスケットゴールは「スポーツ器具」に分類されるでしょうか。
スポーツ器具にも遊具の安全基準を
「遊具」と「スポーツ器具」の規格は下記によって定められています。
●「スポーツ器具」は、各競技団体のルールブックで規格が定められています。
●「遊具」は、一般社団法人日本公園施設業協会の
「遊具の安全に関する基準JPFA-SP-S:2024」で規格が定められています。
一方の規格にはあっても、他方の規格にはない項目も存在します。
小学校の校庭には、「遊具」と「スポーツ器具」が混在しています。
そして、「遊具」も「スポーツ器具」も、同じ遊びの中で使われていることに変わりありません。
「同じ環境で使われているものであれば、両方の基準を満たすべきではないか?」
そんな疑問が生じてきます。
当社ではスポーツ器具の分野にも「遊具の安全基準」を取り入れて、安全に配慮した独自の製品設計を行っています。
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当社は、一般社団法人日本公園施設業協会による「SP表示認定企業」及び「SP表示認定企業」に認定されています。
当社こだわりの鉄棒とは
当社では、「遊具の安全に関する基準」に準拠するとともに、安全に配慮した製品設計を行っています。鉄棒の設計の一例をご紹介します。
■控え柱を省く
高鉄棒3連(RT-E121603)-
旧製品の仕様 -
現在の仕様(RT-E121603)
φ89.1mmの太径パイプを用いて、控え柱を省きました。足元のつまずきによる衝突・転倒を防止します。
→ 「衝突・転倒の原因となる障害物や突起物があってはならない。」(遊具の安全に関する基準 JPFA-SP-S:2014より抜粋)に準拠しています。
■55度未満のV字上向きの開口部をつくらない
高鉄棒3連(RT-E121703)-
旧製品の仕様 -
現在の仕様(RT-E121703)
腕付き高鉄棒に関しては、控え柱を省くとともに、「腕」を支える支持柱の開口角度を55°以上に設定し、頭部または首の挟みこみを防止しています。
→ 「開口角度が55°未満の上向きのV字型開口部を設けてはならない。」(遊具の安全に関する基準 JPFA-SP-S:2014より抜粋)に準拠しています。
■錆びに強く、高強度の鉄棒をラインナップ
鉄棒はその名の通り、鉄製が一般的ですが、当社ではアルミ製とステンレス製の鉄棒もご提案しています。錆びにくく耐久性に優れ、しかも高強度を実現しています。
●アルミ鉄棒
低鉄棒3連アルミ製(RT-E121103)強度は鉄製の3倍以上。いつまでも変わらぬ概観を維持します。
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2004年2月納入 -
2015年9月撮影
●ステンレス鉄棒
低鉄棒3連SUS(RT-E120203)Good Design賞受賞。機能とデザインを両立した製品です。
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1994年11月納入 -
2004年9月撮影
「遊具の安全基準」を取り入れた製品事例をご紹介しました。
株式会社ルイ高
一般社団法人日本公園施設業協会会員
公益財団法人日本スポーツ施設協会特別会員
一般社団法人日本運動施設建設業協会特別会員