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2017-09-06

シンポジウム『これで防げる学校体育・スポーツ事故』に参加
(中学生ひとりのぶら下がりでも頭蓋骨折5倍の衝撃)

〜「サッカー・ハンドボールゴール転倒事故のメカニズムと予防のための提言」〜

8月27日に開催されたシンポジウム、「これで防げる学校体育・スポーツ事故」に参加しました。
このシンポジウムでは、「サッカー・ハンドボールゴールの転倒事故」、「組立体操(タワー、ピラミッド)の事故」「ムカデ競争の事故」をテーマに、その発生メカニズムと予防のための提言が発表されました。
当社ではこのうちの「サッカー・ハンドボールゴール転倒事故のメカニズムと予防のための提言」に関連した「サッカーゴール固定金具」等の製品を、当日の会場で展示させていただきました。

RT-F010996 サッカーゴール固定金具
RT-F010989 スパイラル杭

  • シンポジウムの様子

  • 展示の様子

また事前に行なわれた、サッカーゴールの転倒実験にも参加させていただきました。
こちらはゴール転倒実験の様子です。
転倒時にゴールにかかる荷重と、転倒の衝撃値を測定しています。

こちらは、実際に中学生が鉄棒にぶら下がった時の荷重を測定しています。

これらの実験により、以下のことが分かっています。

❶サッカーゴールは、中学生1人でも簡単に倒せてしまう。

  • アルミ製サッカーゴールを
    倒すのに必要な力
    最小約25kgf
  • 中学生1人が鉄棒に
    ぶら下がって揺らす力
    最大約40kgf

❷サッカーゴールの転倒時の衝撃は、頭蓋骨骨折に匹敵する。

  • 頭蓋骨骨折に至る力
    300500kgf
  • 実際のゴール転倒時の衝撃
    アルミ製 約1.8トン
    鉄製   約3.0トン

※この実験の様子は、朝日新聞やNHKでも紹介されています。
朝日新聞デジタル

ゴール転倒、ぶら下がり1人でも 頭蓋骨折5倍の衝撃

シンポジウムでは、「サッカー・ハンドボールゴール転倒事故のメカニズムと予防のための提言」として、下記の提言がなされました。

◆3つの提言◆

  • 1.ぶら下がらない、懸垂しない
  • 2.杭で固定する(次善対策:100kg以上の重りで固定する)
  • 3.安全な簡易・軽量ゴールの開発・安全基準づくり

今回の実験により、サッカーゴール転倒のメカニズムが具体的な数値とともに明らかにされています。
当社としても、このような科学的なエビデンスを元にして、ゴール転倒の啓発活動により一層努めてまいりたいと思います。


シンポジウムの概要

「これで防げる学校体育・スポーツ事故」
日時:2017年8月27日(日)13:30〜17:00
会場:早稲田大学3号館301号室
プログラム:
① サッカー・ハンドボールゴール転倒事故のメカニズムと予防のための提言
山中龍宏(NPO法人 Safe Kids JAPAN理事長・小児科医師)
② 組立体操(タワー、ピラミッド)事故のメカニズムと予防のための提言
三宅良輔(日本体育大学体育学部教授)
西田佳史(国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター首席研究員)
③ ムカデ競争事故のメカニズムと予防のための提言
東山礼治(北里大学病院整形外科医師)
磯部広(富士市教育委員会)
④ ディスカッション
共催:一般社団法人 本スポーツ法支援・研究センター、NPO法人 Safe Kids JAPAN、早稲田大学法学部
後援:スポーツ庁、国立研究開発法人産業技術総合研究所、独立行政法人日本スポーツ振興センター、全日本中学校校長会、公益財団法人日本中学校体育連盟、公益財団法人日本高等学校野球連盟、公益財団法人笹川スポーツ財団、日本教育法学会、日本スポーツ法学会、早稲田大学スポーツ科学学術院

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