2013-06-11

サッカーゴールの転倒事故を防ぐために

クロスバーにぶらさがっての転倒や突風による転倒など、サッカーゴールの転倒事故が毎年のように繰り返されています。いずれの場合も、ゴールがしっかりと固定されていないケースが多いようです。
サッカーのルールブックにも下記の記載があります。

【Laws of the Game 2019/2020 サッカー競技規則】

第1条:競技のフィールド --- 安全
ゴールはグラウンドに確実に固定しなければならない。
移動式ゴールはこの要件を満たしている場合にのみ使用できる。

前に倒れやすい移動式サッカーゴール

  • 移動式サッカーゴールは、前面のゴールポストとクロスバーが全重量の過半を占めているため、一度バランスを崩すと思わぬ速さで前方に倒れるという不安定な構造となっています。 サッカーゴールの安定性に関しては、一般財団法人製品安全協会による、『移動式サッカーゴールの認定基準及び基準確認方法』の中で、「後部フレームの浮き上がり荷重は、鋼製ゴールで390N{40kgf}以上、アルミニウムゴールで200N{20kgf}以上あること」と定められています。前に倒れやすい構造であるがために、後部フレームの浮き上がりについての基準が求められています。

サッカーゴールは風でも転倒する

それでは、上記の製品規格を満たしていれば転倒は防げるのでしょうか。
答えは「No」です。荷重が加われば条件は異なるからです。
荷重は人的なものだけではなく、風による荷重も考えられます。
下記の表は、弊社製アルミサッカーゴール一般用 (RT-F011935 ポトハンター3S) の場合、転倒防止措置をとらなければ、風速11.4m/sの風で転倒する可能性があり、風速20m/sの風で転倒させないためには、転倒防止杭2本以上、または固定金具1個以上を敷設するか、ゴールウェイト(20kg)を5個、もしくは砂袋(15kg)を7個置く必要があることを示しています。 転倒防止措置をとらなければ、サッカーゴールは強風によって転倒する可能性があるということです。


風圧荷重に対する転倒防止装置数の目安

・水平なグラウンドにゴールを置いた状態を想定した理論上の計算値であり、算出された数字は保証値ではありません。
・上記数値はゴール1基(半対)が背面から風を受けた場合を想定しています。
・杭の保持力(50kg)、固定金具の保持力(150kg)は実測値でありますが、地圧、杭の打ち込み状況によって条件は異なります。
・弊社製品での計算であり、他社製品には適用されません。
・弊社製品の場合、固定杭は3~6本(/半対あたり)付属させています。
・固定金具の必要数=1個となっている場合でも、バランスを考えて2個/半対を設置することを標準としています。

ゴールを移動するたびに杭を打ち直すのは大変!

上記の表から、アルミサッカーゴール一般用(RT-F011935)を25m/sの風で倒れないようにするには、後部フレームに181.0kg以上の重しを置くか、深さ50cmもの杭を4本打ち込まなければいけないのです。ただし風速25m/sではサッカーのプレイが困難な状況となります。(下記「風の吹き方の目安」参照)
当社では、防風警報が発表される風速20m/sを想定し、ウエイトの個数を算出しています。とはいえ、強風警報が発表される風速10m/s以上ではゴールを使用しないようお願いいたします。
しかしサッカーゴールを頻繁に移動させるたびに、数多くのウエイトや砂袋を移動させたり、杭打ちを繰り返したりするのは大変な作業です。
「しっかりサッカーゴールを固定しなければいけないのは分かっているが、作業が大変で・・・」 管理される方のこのような声に応えるために、私たちは考えました。 「もっと簡単にサッカーゴールを固定できる方法はないものか?」

風の吹き方の目安
風速10~15m/s:風に向って歩きにくくなる。傘がさせない。樹木全体が揺れる。
風速15~20m/s:風に向って歩けない。転倒する人もでる。小枝が折れる。
風速20~25m/s:しっかりと身体を確保しないと転倒する。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。
風速25~30m/s:立っていられない。屋外での行動は危険。樹木が根こそぎ倒れはじめる。

効率的なサッカーゴール固定方法で安全管理の仕組みをつくる!

弊社では、「サッカーゴール固定金具」をカタログに掲載し、転倒予防の提案を行なっています。
固定金具とは、予めステンレス製の金具を土中に埋め込み、金具とゴールをチェーンで固定する方法です。

  • サッカーゴールを移動する際にはチェーンを着脱するだけなので、簡単に固定や解除することができます。 またグラウンドの表層に合わせて種類をお選びいただくことができます。 サッカーゴールを簡単に固定する方法を施設に備えておくことが、安全管理の仕組みをつくることにつながると考えられます。

【サッカーゴール固定金具】

より安全にご利用いただくために

サッカーゴールを安全にご利用いただくためには、下記のような点にご注意ください。

  • 水平で平坦な場所に設置する。ゴールのポスト側(前側)の地盤が低いとゴールは倒れ易くなります。必ず地盤が水平になるようにしてください。
  • ゴールに転倒防止処置を必ず施してください。 ゴールは安定感に乏しいため、強風や人の行為(押す、引く、ぶら下がる等)より転倒する可能性があります。また設置場所により条件は異なりますので、管理者が安全であると判断できる方法でゴールを固定してください。
  • 毎回プレイの前にゴールがしっかり地面に固定されていることを確認してください。
  • 強風時または強風の恐れがある場合には使用しないでください。
  • ゴールの転倒や破損による事故の原因となりますので、クロスバーやフレームに登る、ぶら下がる等の行為は絶対にやめてください。
  • ゴール未使用時には、前方に倒して保管されることをおすすめします。
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