鉄鉄の防錆処理として、電気亜鉛メッキ処理後、クロメート処理により亜鉛に防錆皮膜を生成させる方法を採用しています。JIS規格では、光沢クロメート処理が1種、有色クロメート処理が2種とされ、皮膜の厚みなどで級が区別されています。当社では塗装前の処理として、電気亜鉛メッキ2種4級(皮膜厚13μm以上)をほとんどの鉄製品に施しています。鉄と亜鉛の合成反応を利用した皮膜で、ドブ浸けメッキとも呼ばれることもあるように、460度以上でドロドロに溶けた亜鉛のプールの中に鉄を浸けて、亜鉛メッキを施す方法です。その際に、鉄と亜鉛が合成反応を起こし、強く結びつくことで、強固な皮膜を形成することができます。特に防錆効果を期待する沿岸地域や、過酷な条件下で使用する製品などに採用しています。アルミニウムは、大気中の酸素と結合して、表面に酸化アルミニウムの皮膜を形成して、素材の腐食を保護する特性を独自に有しています。酸化アルミニウムの皮膜は安定した環境でないと形成できないため、あらかじめ人工的に酸化アルミニウムを厚くして、硬く強固な酸化皮膜を作ります。この電気化学的表面処理をアルマイト(陽極酸化)といいます。ステンレスは外観の美しさから、意匠性においても優れた特性を持たせることができます。テニスポストなど多くのステンレス製品には、研磨ベルトで連続した髪の毛のような研磨目を付けて仕上げた「HL(ヘアライン)」を採用しています。ステンレス鉄棒には、鏡面に近い光沢を持った美しい仕上げとなる、400番バフによって研磨する「#400番研磨」を採用しています。メラミン化粧板は、フェノール樹脂を染み込ませた紙を重ね合わせた芯材を、表面を家具や机などで用いられるメラミン樹脂で覆い、高温・高圧で固めたものです。硬度が高く、耐衝撃性に優れ、焼却時には有害物質を発しません。当社ではスーパーバウンダーや審判台の座板に採用しています。ポリエチレンフォームは、ポリエチレンシートを特殊な製法で5〜40倍に発泡させた素材です。それぞれの泡が繋がってない独立気泡構造のため、水を掛けてもスポンジのように吸水せず、元の形を保ち続けることができます。当社では屋外用の多くの防護マットの芯材に採用しています。ウレタンチップモールドは、ソファーやマットレスなどで使用されている素材です。ウレタンの端材と接着剤を混合して熱を加え、金型で圧縮成型したものです。ポリエチレンフォームに比べて柔らかく、衝撃吸収性が良い特徴を持っています。当社では塁ベースの芯材などに使用しています。ポリカーボネイトは、高温や低温に強く、耐衝撃性や難燃性にも優れたプラスチック素材です。カーポートの屋根、車のヘッドランプレンズ、スーツケースなど幅広い分野で使用されています。当社ではJボックスの屋根材やスコアボードの文字板などに使用しています。アルミ樹脂複合板は、薄いアルミ板2枚で樹脂をサンドイッチした板材です。アルミの板材より軽量で加工しやすく、一般的には看板や壁面パネルなどで使用されています。ボールが当たっても割れにくいため、当社では注意書板、コートナンバー、45分計の表示板などに使用しています。天然ゴムは、ゴムの木から採取された樹液を原料に製造されたものです。強度、耐摩耗性、耐寒性などに優れており、一般的にはタイヤなどに利用されています。当社ではピッチャープレート・ホームベースのハイグレードモデル「PROSPEC」に主材として用いています。アルミニウム合金は、比重が2.7と鉄の7.8に比べて軽量です。強度が弱いというイメージがありますが、鉄と同等以上の強度を持ち、航空機や電車などで使用されるものもあります。加工性が良くアルミサッシのような複雑な形状にも成型できます。表面に酸化皮膜が形成され自然に腐食を防止する性質を持っています。当社ではアルミ製スポーツ器具を積極的に採用しています。ステンレス鋼は、熱に強く錆びにくいなどの特徴があり、台所のシンクなどでも広く使用されています。アルミと同様に表面に酸化皮膜を自然に形成して腐食を防ぐので、表面仕上げ処理をされた素材の持つ質感を活かした製品がつくられています。Good Design賞を受賞した当社のステンレス鉄棒は、美しい外観を保ったまま長くご使用いただける代表的な製品です。鉄は、比較的安価で溶接性、加工性などに優れていることから、幅広く使用されている金属です。屋外で使用すると表面が錆びやすいため、当社では鉄製テニスポストやついたてのフレーム等にはメッキ等の防錆処理後焼付塗装を施しています。またスコアボードに用いる鉄板は、リン酸皮膜処理をした上に塗装処理をしたボンデ鋼板を使用しています。「錆び」とは、金属が酸素などと結合してできる化合物のことです。鉄は空気に触れると表面に茶色の錆び(酸化鉄)ができて腐食が進行します。それに対してステンレス鋼やアルミニウム合金は、空気に触れることで自らが表面に安定した酸化皮膜を形成するので、あらゆる媒体を遮断して、周辺の環境に反応しにくくなって耐食性が高まるという性質を持っています。電着塗装は、水性塗料中にアルミ合金製品を浸し、製品を+極とし、−極との間に直流電流を通じて製品に塗膜を形成させる方法です。複雑で微細な部分にも均一な塗装を施すことが可能で、耐候性、耐衝撃性に優れた塗装方法です。サッカーゴール、フットサルゴール、アルミサンドイッチ板、ルイステージなど、当社の主要アルミ製品の多くに採用しています。焼付塗装は、塗装前処理を施し、塗料を塗装し、加熱乾燥(焼付)させて塗膜を形成させる方法です。自然乾燥させたものと比べてはるかに塗料の付着性が強く、塗膜硬度が高いので、塗料が剥がれにくく、傷も付きにくい優れた光沢を得ることができます。合成樹脂塗料を使用することにより、各々の用途にあった塗装をすることが可能です。粉体焼付塗装は、通常の塗料ではなく、粉状の熱可塑性合成樹脂粉体塗料を静電気によって付着させ、加熱することにより粉を溶かし、均一な塗膜を形成させる方法です。ポリエステル系の粉体塗料を使用することで、耐候性、耐食性、耐薬品性など、バランスのとれた特性を保つことができます。ジンクリッチ塗装は、防錆効果においては溶融亜鉛メッキ処理と同等の効果を有しています。ただしあくまで塗装であり、メッキ処理のように強く鉄と結び付いていないため、耐衝撃性は劣る面もあります。高い防錆性と作業性の良さから、橋や鉄塔などの大型建造物にも使用されている信頼の高い塗装方法です。当社では、ついたて大型に採用しています。また素材の持つクオリティーを活かす表面処理や塗装を含めた加工方法を追求し、より安全で高耐久なスポーツ環境の実現を目指しています。142当社では、屋外のスポーツ器具に求められる機能性や耐久性を考慮して素材の選定を行っています。SPORTS EQUIPMENT CATALOG Vol.133金属材料樹脂系材料表面処理塗 装アルミニウム合金ステンレス鋼メラミン化粧板ポリエチレンフォーム(独立気泡構造)ウレタンチップモールド電気亜鉛メッキ溶融亜鉛メッキ電着塗装焼付塗装さびの話ポリカーボネイトアルミ樹脂複合板(アルポリック板)NRゴム(天然ゴム)アルマイト(陽極酸化)ステンレスの表面仕上げ粉体焼付塗装ジンクリッチ塗装参考資料(素材、表面処理、塗装について)よりクオリティーの高い商品開発をめざして
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